まるでまるい

イルカに乗ってどこへ?
たどりつきたいわけじゃない
季節みたいなもんだ
春夏秋冬、夏秋冬春、秋冬春夏、冬春夏秋。
順序はあるけど前後はない
まるで初めてのように何度も笑う幼子
やがて分別と屈託にまみれて
気づいたときから必死で洗い落として
まるで初めてのように何度でも笑って死ぬる


いつかイルカに乗るべきことを忘れたとき
ぼくらイルカに乗っているだろう


まるで初めてのように笑えるだろう