2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ざわめきが少しずつ 赤に青を混ぜて 何食わぬ顔できみは きみは家に帰るだろう ゆるやかな朝の風が 紫を連れて行く 何食わぬ顔でぼくは ぼくは静けさを破る
そして 朝が 迎えに やって 来て 道を 照らす
蝶が止まっているよ わたしは 一歳児のように 三秒前のことを忘れて 目の前の事象を眺めていよう わたしは 一歳児ではないから 三秒前のことを覚えているが それに囚われない と いうこと
東京にいる夢を見た。 今夜は星があまり見えない。 明け方まで、まだしばらく時間がある。
あなたはそうやって 笑っていてください なんて、虫のよいこと 言ってないで、今日、 ひかりの中へ突入 したり、しなかったり 力尽きて、眠った 海の底でまた、 あなたが 笑った
やわらかで あたたかな 透明に包まれて ゆっくりと ゆっくりと 沈んでゆくのでした 時間は存在せず 自分が誰だか ……わからない わからないままで 何も不安はないのでした
どうか自分を受け入れてください。 欲望も何もかも、ありのままに。 自分が何を望んでいるか、もう一度お互いよく考えてみよう。 本当にそれしかないならば、這いつくばる自分を静かに見てみよう。 ぼくやきみや…誰にも値打ちなんてないんじゃないかな。 何…
ここへ来て一ヶ月が過ぎた。 よく食らい、よく働き、太陽の光を浴び、酸素を吸って、歌った。 鼻炎や胃腸や頭の具合がよくなった。 これが第一歩で、そして、すべて、でもある。 そろそろ名曲のひとつくらい拵えよう。
基本は歩くことで、 歌うことは、 そのバリエーションだ。
心など動かぬに越したことはないが 動いたら動いたで朝のマングローブを行けば? ぽたっ ぽたっ ぽたっ ぽたっ とサガリバナが散る 死期を知ってか知らずか投身する ぴしゃっ ぴしゃっ とボラが跳ねる川面に
満天の星は、 写真に写らない 想像もできない 言葉で表せない 心にも残らない ただそこにあった いや、 ただそこにあるとも 思わなかった
何もしないのが、いちばん じっとしてられないなら たとえば、カヌーを漕いで 夜のマングローブを行く 道では、蛇が蛙を食らい 軽トラックは砂煙を巻く サガリバナはゆっくり咲き 人間がそれをじっと眺める カヌーは夜の川を上り そして、夜の川を下る
一人前の飯を三食 食らうのは大仕事だ それは 偉業だ 夜中に赤子が泣くのは 明日など存在 しない からだ
「サナギは蝶になりたいなんて思わないさ」 と人間が言ってるぜ、 なんてことも蛹は思わない。
空も海も青すぎるので 静かに狂っていたのですが やがて男は服を脱ぎ捨て ギターぶらさげて歌い踊りだすのでした 眩しすぎる光のなかで
の正体はオウギバショウ(扇芭蕉)らしい。 ギターケースがこびとみたい。 溜まった雨水が飲めるので別名「旅人の木」というが、 あるのは夏の光ばかりで水筒を忘れた私は喉カラカラで歌う。
この銀河系は せかせか働きすぎだ どうでもいいか どうでもよくもないが 巨人の足がゆっくり 宇宙をゆっくり 踏みつぶす あなたはどうやって そんな風に笑う? 時間や前や後や 場所や上や下など どうでもいいや
風の音 ☆☆鳥の声 波の音 ☆波の音 ☆☆波の音 ☆ただ それだけ ★ 「寄せては返す波は どこへ帰るの?」