一瞥

雑念止まず、また夢を見る。
左の耳がぽろっと取れちゃって、とりあえず木工ボンドでくっつけて、病院に行ってちゃんとつけてもらおうと思うのだが、居合わせた人々は口々に「無理だよ」と言い、ああそうかと納得するのだったが、鏡を見るとやっぱできたらくっつけたいな、無理なら仕方ない…。



自分も含めて、特定の誰かと誰かと誰かや何かと何かと何かを好いて、執着するということは、それ以外の誰かや何かを好かないということで、すべての争い、不幸の元である、ということが明らかになった場合、誰も何も愛さないか、誰も何もすべて愛するかしかないのである。
そして、思考によって不可能ならば思考を棄てるしかなく、自己があって不可能ならば自己を棄てるより他ないのも明らかである。