カレーライス

ボーナス、あたたかな家庭、ふさふさの髪、ボタンの取れてない服、ちゃんと映るテレビ、日曜日…


欲しいものはあるけど、それほどでもない。それほどでもなくなったのかな。
こんなわたくしでも、人並の何かがすごく欲しくて、それを犠牲にしてでも何かスゴイことをやらかしたいと思ってたこともありましたが。
いつからか自分は自分以外になれないとわかったんだか、わかってないんだか、方向定まりました。
何も犠牲にすることはないし、楽しみながら自分のやるべきことをやれるはずだと気付いたのです。


たとえば、いつかわたくしの価値観が錯乱状態で、悲しいことが大事で楽しいことは罪だ悪だと思ってたときに、そばでいろいろ教えてくれた○○○ちゃんにはとても感謝してるけど、まさかお別れが訪れるとは思ってなかったな。
いつか気狂い王国の王様を演じてた頃に、遠くからそっと見守っててくれる友達がいることに気付いたときは「生きてよう」と思ったな。
だけど、そんなときに見捨てたり見放したりしてくれた友達にも、今じゃ同じくらい感謝してるのはおかしいね。
そして、“歌”って奴にも同じくらいか、もしかしたらそれ以上に助けられたなあ。だからそいつには何としても恩返しをしなきゃなりません。


遠くで苦しみもがいてるおまえのところに飛んでって助けてやれるんなら、いつでも飛んでくけどさ。それだけじゃダメだったよなあ。それだけじゃダメなんだ、俺は俺、おまえはおまえなんだから。
だからさ、たとえ俺が苦しんでても少々のことじゃ飛んでくるなよ。俺たちはもう越えていけるんだから。ここまでどうにかやってきたじゃないか。


それにしても、穴の開いた靴は足が冷えるな。空には星が二十個くらい。明日新しい靴を買おう。気が変わらんかったらね。
それにしても、カレーが食いたいな。食い損ねたことくらいは後悔しても罰あたらんやろ?