いつの間にか秋がまたそこに立ってた

zenzooo2005-11-02

Y介と懐かしい道を歩く。懐かしい道は懐かしいままあって、入水できそうもない水の流れもそのままにある。心変わりするのは人間様だけのようで、だけど歩くのは無料だから黙々と歩く。
感傷に浸っている自分の肩を、Y介が「まあまあまあ」と叩く。Y介に出会ったとき、奴は13歳だったが今はもう16、青春だなあ。自分も青春だから、だんだん近付いてくるようでうれしい。
新しい夢や、新しい暮らしは輝きに満ちているが、毎日のこととなると煮詰まってくる。せめて色褪せないものは、色褪せないうちに味わい尽くしたいと思う。