この道

行くも地獄、帰るも地獄。
または、
どちらも天国。
自分が救われるために歌っていたし、
自分が救われないことには誰も救えないと思っていた。
だけど、
もう自分を救う必要はなくなったし、
(元々救われていたんだった！)
そもそも何かのために歌う必要もないとわかったので、
ただ歌う。
茨の道を歩けば痛いし、
砂の上でも時々サンゴを踏んだら痛い。
痛さは痛さのそのままに、
ただ歌う。
世界中で争いが止まないのも、
あなたが苦しんだり、盗みを働いたり、狂ったりするのも、
すべて原因は自分の中にある。
みんなそれぞれの中に。
いつか、なんてなく、
いま、しかない。