不滅の男

久しぶりに代々木公園を歩く。
昔、よくテントを張ったもんだった。
原宿表参道の田舎者たち、明治通りのデモの隊列、
ストリートミュージシャン、芝生でピクニックの家族…。
俺は修理してもらったギターをぶら下げて、ただ通り過ぎる。


どっかの国では何千人殺され、
またどっかの国では何万人殺された。
俺は抑止力なんて信じてない。
ただ丸腰でいたいだけだ。


年々怖いものが減っていく。
面倒くさいことだけが増えていく。
わくわくドキドキすることがまだある。
信じるものがまだある。


さ、行こう。