落ちた

すとんと落ちた。
季節のせいか?
雨のせいか?
ここのところ予兆があったので、
こころの準備はしていたし、
どうにか大丈夫だろう。


美しい情景がなぜ美しいのか。
ただそれを知るだけの夜もまんざらじゃない。
長年土と戯れる農夫の手のように、
ぶ厚く節くれだったこころで、
痛みとやさしさたちの息づかいを聴きながら。