オーケー大臣

妄想大臣は非常勤だが。
愉快な仕事をしてくれれば、それはそれでオーケー。


何が足りないのか?
何か足りないのか。
足りないと思わなければ、それはそれでオーケー。


ところで。たまに生きるのが嫌にならないか?
たとえば満員電車で誰かが屁をこいて。
それはそれでオーケー。
目標はあるけど、ノルマはないんなんてラッキー。
角の煙草屋でドルは使えないから。


食品売場が閉まる直前にシールを貼れ。
誰よりも素早くシールを貼るイメージで陸上競技場に帰れ。
ゴミの分別は七色の箱に番号を振れ。
燃えるのか燃えないのか、燃やすべきか燃やさないべきか、頭を使って考えろ。
一種のゲームと思えば、シールを貼るのと要領は同じだ。
それはそれでオーケー、と、思え。


妄想大臣の出張先は南極あたりらしい。
今朝の雪の白さに電柱は全部ペンギンに見えたらしい。
いかにも。それはそれでオーケー。


次の駅に停まるまでに、オレンジ色の携帯電話にあと一万字打ち込め。
コピー&ペーストしまくって、光速に近付け。
屁の臭さもやがては和らぐように、この星もいつかは燃え尽きるならば。


降り立った場所が雪深いのは、緯度や高度のせいではないだろう。
まして23区外だからとか、道路が舗装されてないとか。本当は舗装されているが、されてない気がするほど雪深いのも、たぶん気のせいだろう。
それはそれでオーケー。


障害物競走してるわけじゃないんだが、飛び越えるべき問題は山積み。
問題と思わなければそれはそれでオーケー。
やるのかやらないのか?やるしかないのだから、全然オーケー。
苦しみのあとにある楽しみというよりは、楽しみだらけで苦しむ暇がない。
自分で撒いた種が花を咲かせるまで、水を撒いて歩くのは楽しいから、それもオーケー。
世界の果てまで連れてってやるさ、オーケー大臣が。