鬼が笑う

子どもの頃は夏休みといえば盆前まで毎日のように海へ入ってた。じいさん家が海まで徒歩1分だったのだ。そこの浜は汚いから、暫く歩いて海水浴場か裏の岩場に行った。
潜るのが好きだった。サザエを採ったり矛で魚を突いたりもしたが、素潜りで海中を探検するだけでも楽しかった。
誰だかわからないほど真っ黒だった。盆が近づくと「くらげ」が多くなる。親戚のおっちゃんのビールをくすねるか、せいぜい花火くらいしか楽しみがなくなり、あとは宿題の山が待ってるというわけだ。
大人になってからは夏休みなんてないけど、自分でつくればいい。青春18切符で北海道から九州まで旅したものだった。ここ数年は夏も冬もあったもんじゃなかったが、来年こそは遠くまで行きたい。できたら演奏旅行がよいね。